最初のページ 戻る 次へ 最後のページ 目次

6-6-1 品質管理手法(3)


ノート:

ヒストグラムは数量化できる要因や特性のデータについて,そのデータが存在する範囲をいくつかの区間に分け,その区間の幅を底辺とし,その区間に含まれるデータの度数に比例する面積をもつ柱(長方形)を並べた図であり,QC七つ道具のなかでもよく使われる手法である.ばらつきをもった数多くのデータの全体の姿(分布),形を見やすく表すことができる. ヒストグラムを作成する目的は  (1)分布の状態を見やすくして,分布の姿をつかむ  (2)規格との比較から工程能力(Cp,Cpk)をつかむ  (3)分布の中心位置,分布のバラツキの大きさをつかむ  (4)分布が統計的にどのような分布型になるのかを知る  (5)層別による違いをつかむ ことなどがあげられる. また,ヒストグラムを読みとることによって  (1)問題点をさぐり,改善活動のテーマを選択する  (2)どのような解析(たとえば層別)を行えばよいかを検討する  (3)どのようなアクションをとればよいかを検討する  (4)とられたアクションの結果を確認する などが可能となる.