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6-6-1 品質管理手法(4)


ノート:

管理図は,工程における偶然原因によるバラツキと異常原因によるバラツキを判断して,工程を管理するために考案されたものであり,管理線(1本の中心線(CL)とその上下に合理的に決められた管理限界線(UCL,LCL))から構成される. 工程の状態をあらわす特性値がプロットされたとき,全ての点が上下2本の管理限界線内にあり,点の並びかたに傾向がなければ,工程は“安定状態にある”とみなすことができる.一方,点が限界外にでた場合,また点の並び方に傾向があらわれた場合には,工程は“安定状態にない”といい,工程に異常状態が生じていると判断して,その原因を調べて処置をとる必要がある. 管理図は,工程における偶然原因によるバラツキと異常原因によるバラツキを判断し,工程が安定な状態にあるかどうかを調べるため(解析用管理図)の有用な道具だが,工程を安定な状態に保持するため(管理用管理図)としても広く使われている.