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1-2 ステークホルダーへのサポート的コミュニケーション(2/5)


ノート:

(3) 調整業務
プロジェクトは立場を異にする専門家が目的に向かって作業し、それぞれ定められた成果物を作成する。通常、立場が異なると、発想や視点、受けとめ方に相違が現れ、成果物の整合性に欠けることが見られる。プロジェクトを遂行するうえで、これらの問題を起こさないために調整作業が行われる。これは座標軸を合わせる、同格にするという意味があり、異なった立場の人々の異なった座標軸を合わせるように調整し、成果物の整合性を図る作業を行う。このために、次の4 つの手法がある。
① WBSを基本として各部門の業務所掌範囲を明確にする
② 作業に必要なすべての情報を提供する
③ 立場の異なる人の話を理解する
④ 相違が現れた際に調整作業を行う

(4) 統合業務
統合業務とは、いくつかの部分を統合して全体を完成することであり、プロジェクト業務においては通常次の2つの統合がある。
① プロジェクト利害関係者(ステークホルダー)の相反する要求を調整し、全体として目的にかなった形にまとめあげる業務としての統合作業がある。部分最適から全体最適化への作業である。
② 開発プロジェクトに見られる例であるが、異なる多くの専門家を集めてプロジェクトは遂行される。ここでの目的は、新しいアイデアや発想を創出することである。アイデア創出の手法はいろいろあるが、プロジェクト担当は発想のための「場」を提供し、雰囲気を創出するという任務がある。