試運転と性能保証
・試運転と性能保証も、プラント建設とソフトウエア開発に分けて説明する。
・プラント系の性能保証では、試運転を通して、「製品、副製品の品質および生産量などのプロセス性能と、それらを生産するために必要なユーティリティー消費性能が契約仕様書に合致しているかどうかを確認する必要がある」。プラントの性能を証明する項目は3つに分かれている。始めが、機械として十分な強度、構造をしていることが機能的性能である。それがプロセス要件すなわち、製品の性状、生産量等が契約時の要求値を満たしているかどうかがプロセス性能である。最後に、ユーティリティーの消費性能、つまり、電力や水というもの消費量が基準値以内で済んでいるかどうかである。始めの2つの性能が満たされても、電力の消費量が大きすぎては成功とは言えない。
・ソフトウエア開発の性能保証の場合は、機械性能とソフト処理機能、要はハード的な部分とソフトの内容が統合的な性能として見られる。そして、擬似本運用環境の中でシステムテストをやってオーケーであれば、今度は本番用の本運用環境の中で運用テストをする。その結果が性能保証となる。