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ノート:


3つの代表的なプロジェクトのライフサイクルを理解する。
代表的なプロジェクトライフサイクルとして、以下3パターンがある。
①製造業などで新しい製品の開発に取り組む新製品開発のプロジェクトライフサイクル
②工場建設のプロジェクトライフサイクル
③システム開発のプロジェクトライフサイクル
また、今までに全く経験の無い新しいプロジェクトであっても、一定のルールの下でプロジェクトライフサイクルが定められ実施される。
見ると分かるように、新製品開発以外は引渡しで終わっている。工場建設とシステム開発は受注プロジェクトで、顧客に対し自分達が物を作って納めるプロジェクトであるが、新製品開発は受注するわけではないことから終結のフェーズが異なっている。新製品開発は自社で研究開発を行って、新しい製品を開発し、それを生産ラインに乗せて、販売し、利益を得るというところまでが明確な目標の中に入っている。このようにプロジェクトのライフサイクルを捉えることがあることを知るために、新製品開発の例を挙げている。
新製品開発プロジェクトライフサイクルをもう少し詳細に見てみると、まず初めのフェーズで、製品企画、研究開発を行って、次のフェーズで製品の工程設計を行う。具体的な新製品の設計図を作り、試作品を作って、パイロットテストを行い、商品開発して、量産(生産ライン)に引き渡す。他のプロジェクトではこのタイミング(引渡し)で終わることが多いが、新製品開発の場合、それに引き続いて、製造・販売を行う。プロジェクトの終結は、製品としての販売力が落ち、製品評価を行って、市場から撤退するところになる。新製品開発の場合、「開発が終わってしまえば、もうそれ以降は」と思われがちであるが、実際には製品の撤退まで含めてプロジェクトのライフサイクルとして捉え、その中で、最適化を目指すことが非常に重要となる。