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2. コミュニケーションのあり方
ノート:
コミュニケーションの定義は見方によっていろいろあるが、プロジェクトマネジメントの観点から代表的な例として、相互作用過程説を採用する。「コミュニケーションとは、他者を理解し、かつ他者からも理解されようとする過程で、状況全体の動きに応じて、常に変化する動的なものである」と定義する。これは人間のコミュニケーションを人間・社会関係の基礎となるものとしてとらえ、コミュニケーションによる人間同士の相互作用を社会の基本的単位とする視点である。
プロジェクト関係者は立場によって発想や業務の優先順位が異なり、プロジェクト運用上、常に調整を必要とする。調整はプロジェクト全体と個別部門、個人対個人の場合もある。これら調整の手段はコミュニケーションであり、コミュニケーションの基本は相互理解である。プロジェクト関係者は、コミュニケーション技術に精通し、コミュニケーション能力を高めることが求められている。特にグローバル化の昨今は、異文化コミュニケーションの頻度が増す。
このためには、コミュニケーションを基本から学び、異文化コミュニケーションの正しいあり方を理解しなければならない。