最初のページ 戻る 次へ 最後のページ 目次 図
1-1 情報製造工場としてのコミュニケーションマネジメントの基本
ノート:
(2) 情報の一元管理と情報の配布、回収
プロジェクトに参加する人の数が増えると、コミュニケーションチャンネル数は、n(n-1)/2(nはステークホルダーの数)となる。公式の情報の流れに関しては、情報一元管理を担当する部署が管理する。このコミュニケーションで重要なことは、公式には必ず一元管理ルートを通り、すべてが公式に承認されることである。さらに大事なことは、情報管理部門では業務の流れと必要な情報の配布時期について熟知しなければならないことである。このための業務遂行要領書をステークホルダー間で承認しなければならない。
⒜ 情報の一元化
情報システムの発達に伴い情報の開示・閲覧に関する権限の明確化が以前に増して重要になってきているが、プロジェクトを確実に効率的に遂行するためには、情報の一元化が必要である。すべての情報は、プロジェクトマネジメントを担当する部門を経由して伝達される。顧客との情報は、すべて窓口であるプロジェクトマネジメントを担当する部門を経由することを原則とする。直接的なコミュニケーションが行われた場合にも、正式にはプロジェクトマネジメントを担当する部門経由で情報(覚書き、書類、図面、E メール)が交換される。