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概 要


ノート:

概要
 21世紀を迎え、急速にグローバル化が進み、多様性の時代となっている。国境や年代を越えて、さまざまな考え方や価値観、文化的背景をもつ人々がともに働くプロジェクトが日常化している。プロジェクトを成功させる大きな要因の一つに、これらの人々の意思疎通を図るコミュニケーションマネジメントをあげることができる。そして、コミュニケーションを通していかに実態を正確に把握し、プロジェクトで発生するさまざまな問題を解決するかが大切である。また、プロジェクトは問題を発生させる以前に予見先行管理を行う必要があり、これには、関係者相互のコミュニケーションにより事前に情報が集まる仕組みをつくることも重要で、コミュニケーションマネジメントに負うところ大である。
 本章は、プロジェクトマネジメントに関連する3つのコミュニケーションマネジメントについて取り扱う。第1節は、プロジェクト業務を遂行するための各種情報の配布伝達である。第2節が、コミュニケーションに関する基本事項で、関係者のコミュニケーション能力向上を意図したものである。第3節は、異文化コミュニケーションも含むコミュニケーションマネジメントで、異文化での実践経験、ビジネス上の応用事例である。コミュニケーションは文化の相違を尊重し、お互いを受け入れそれぞれの特徴を併せ持つハイブリッド型コミュニケーションの理解を図る。