Japan IT Week 2014 報告会
宮里 忍
2014年06月25日
Japan IT Week 2014
- Microsoft
- NEC
- アトラシアン - Atlassian
ソフトウエア開発環境展
キーワード
- モバイルファースト
- そしてユニバーサル(マルチプラットフォームのこと)
- アジャイル
- ICT & IoT
Microsoft
「デバイスとサービスの時代を迎え、更なる変革で未来を切り拓くソフトウェア」
マイクロソフト ディベロップメント(株) 代表取締役 社長 兼
日本マイクロソフト(株) 業務執行役員 最高技術責任者
加治佐 俊一 氏
- 10年に1度の方針転換
- ラピッドリリース
- Microsoftのアジャイル開発
- Microsoftの今
- Microsoftからのメッセージ
10年に1度の方針転換
- CEOがサトヤ・ナデラに変わった
- デバイス&サービスへ
- モバイルファースト
- 2012年秋、米Microsoftのスティーブ・バルマー前CEO曰く「デバイス&サービス カンパニーへの転換」
- 一つにこだわると市場は必ず小さくなるため、戦略を変えた
- 3OS部門が1つに集約された(「One Strategy, One Microsoft」)
ラピッドリリース
- 3年単位で製品をリリースしていたが、年などの単位でリリースになる
- (補足)Firefox v.s. Chrome
- Firefoxはしょっちゅう「更新しますか」ダイアログが出る
- Chromeは勝手に自動的に更新されている
Microsoftのアジャイル開発
- クラウドアプリケーションの強化
- クラウドファースト
- リリースをしてみて判断の繰り返し
- 不具合等のデータを大切にしている(テレメトリ:遠隔測定法)
- まだ標準化はできていない
Microsoftの今(1)
- iOSでも使えるOfficeMobileをリリースした
- マルチデバイスユニバーサル
- PhoneGapがVisualStudioに入る
- Unix系OS、iOS、Android上で動作する.NET環境「Xamarin」
Microsoftの今(2)
- 同時通訳
- Skype Translator
- Windows8に搭載予定
- 音声認識 Cortana
Microsoftからのメッセージ
- IT業界は世の中を変えるのに最適な業界
- 変化が大きいため、技術者のスキル向上が大事
- コーダーだけでなくマネージャも、今何が起きているのか、可能性がどうひろがったのか、把握するのが大切
- 現状を把握せよ
NEC
「ICTを最大限活用し、顧客価値創出を図るシステム開発プロジェクトへの変革」
~人が人にしか担えない役割に専念するためのプロジェクト工業化~
日本電気(株) 執行役員
龍野 康次郎 氏
- ICTとIoT
- 上流で開発を見切る
- RFPの弊害
- Asset(ノウハウなどの価値ある資産)の共有
- NECの施策
(補足)ICT、IoTとは
ICT
- ICT(Information and Communication Technology)
- 「いつでも・どこでも・何でも・誰でも」簡単にネットワークが利用できる「ユビキタスネット社会」
- 世代や地域を超えたコンピューターの利活用や、人と人、人とモノを結ぶコミュニケーション
IoT
- IoT(Internet of Things):モノのインターネット
- 従来は主にパソコンやサーバー、プリンタ等のIT関連機器が接続されていたインターネットにそれ以外の様々な"モノ"を接続する技術
ICT
- IT業界のトレンド
- 最終の利用者を意識する必要がある
- プロセス統合によりデータが見えるようになった
- データ統合
- big data, IoT
- CIO strategy top 10
- 2016年にIT技術者が不足する
上流で開発を見切る
課題の本質
- 開発に追われて、なぜ開発するのかが軽視されている
- RFPがベースにあると現状分析が疎かになる
- 要件定義で目的と目標を明確にすることが重要
- 上流で完成を見切る、完成品見込み開発モデルが重要
- サプライチェーンの分業かができていないのでは
- さらに上位のお客様の価値について重きを置くべき
- Assetの共有と自動化を行い、本来やりたかったことの実現性を高める
(補足)Assetとは?
- (直訳)価値のあるもの,財産,利点,有用な,遺産,長所,資産
- 横展開可能な資産
- (私訳)横展開可能なノウハウとノウハウそのものの継続改善プロセス
NECの施策(1)
1.上流のドキュメントの整合性チェック
- あいまい、誤用、ドキュメント間の整合性チェックの自動化
- 「など」「原則的に」などのあいまいな表現をなくす
- それをレビュー前にやることで、レビューが効率的になる
2. UI
- UIの部品を事前に用意しておく
- お客様とUIを作って開発部門のレビューを受ける
- UIのデザイナを使いソースを自動生成する
- エンタープライズアジャイル、ハイブリッドアジャイル
NECの施策(2)
3. 設計
- N-townの活用
- SOAで設計
- プロセス設計からブレイクダウン
- 8割は自動化できている
- 8割部分はテストも自動化できる
- 上記をすることでビジネスロジックに専念できる
- モバイルファースト、マルチデバイス
NECの施策(3)
4. テストプロセス改革
- テストデータなどの戦略を上流で考える
- 拡張W字モデル
- 回帰テストツールを今後リリース予定
NECの施策(4)
5. データ移行効率化
6. プロジェクト内の情報伝達ロスの最小化
- 伝言ゲームの排除
- 同じ時点で同じ情報を同じ鮮度で得られる、プロジェクトポータルのようなものが必要
- クラウド上でポータルを作れる
NECからのメッセージ
上流に注力することが大切!
アトラシアン - Atlassian
計画、追跡、管理、作業
作成、コラボレーション
チャットと共有
CI、デプロイ、リリース管理
ソースコードホスティング
Git,Mercurialクライアント
- v.s.
なぜアジャイル開発なのか?(1)
なぜアジャイル開発なのか?(2)
- 複雑化するシステム開発
- これまでの開発からの反省
- リリース期間が長引くとコストが掛かる
- 技術トレンドへの追従による継続開発
- PM集中管理から組織・チームによる分散管理
- そのためのコミュニケーション
- そしてコラボレーション
- これらを実践するとおのずとアジャイル開発になる
クラウドコンピューティング展
キーワード
クラウドファースト
- スモールスタート
- イニシャルコストの低減
- サイジングの最適化
事例:ServerWorks様
PDF
(資料)
https://www.serverworks.co.jp/cc_expo
ご清聴ありがとうございました! m(__)m