最初のページ 戻る 次へ 最後のページ 目次 図
1-1-1 プロジェクトのライフサイクル(2)
ノート:
プロジェクトの特徴である有期性を理解する。
プロジェクトには必ず始めと終わり、すなわち有期性がある。プロジェクトによっては、始めや終わりが無いように見える場合もあるが、それは本当に無いのではなく、不明確になっている場合が多い。このような場合、始めと終わりを明確化することが必要になる。
プロジェクトの特徴である成長過程を理解する。
業種・業態、または企業によって、その呼び方は様々であるが、プロジェクトには成長過程があり、「フェーズ」、「ステージ」、「ステップ」などと呼ばれている。人間で例えるならば、最初に生まれ、色々と勉強をし、仕事を始め、バリバリと働くと言ったイメージになる。最初から巨大であったり、急激に拡大するようなプロジェクトがある訳ではなく、徐々に成長していくものである。最初に少人数のコアチームが立ち上げ、人を集めて投入し、大きなプロジェクトチームとなり、業務が遂行されていくというイメージとなる。
ライフサイクルマネジメントの必要性を理解する。
プロジェクトには成長過程があることを理解した上で、フェーズ等と呼ばれる個々の成長過程に合ったマネジメントを行っていくことがライフサイクルマネジメントである。プロジェクトではフェーズ毎に「人材」、「資源の質や量」、「管理ポイント」、「リスク要因」が異なる。何に配慮するかといった管理のポイントも成長過程ごとに異なる。これらの全てを考慮した上で、各フェーズの特徴に応じたマネジメントを行う必要があり、さらにライフサイクル全般にわたって最適化を目指すことが求められている。