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4-2 見積り区分と見積り手法 (3)
ノート:
①見積の3パターン
見積は大きく3パターンの手法に分けることができる。
一つ目がここにある超概算見積であり、過去の類似プロジェクトの見積結果の総額をスライドさせるキャパシティスライド法が代表的である。同じタイプ、同じ規模であればほぼ同額の見積結果になることが予測されるが、タイプは同じでも規模が違う場合はどうかを考えた結果、0.6乗則というものが見出されている。これは例にあるように、成果物の規模が何倍になっているかをまず調べ、その数に0.6乗したものをコストの見積として使用するものである。生産設備の規模が5倍になるのであれば、5の0.6乗をもとの生産設備の建設費用にかけたものが今回の見積になるというものである。超概算ということで精度はプラスマイナス20%から30%と低いが、これは例えば顧客に予算枠を確保してもらう場合に等に使用されると考えればよい。更に詳細な情報が集まってからあらためて見積をすることになる。