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3-4-2 ネットワーク手法(6)


ノート:

スケジューリング技法について理解する④
ネットワークにおけるクリティカル・パスとは、完了に至るのに必要とする時間が最長となっているタスクの連なりをいう。 クリティカル・パス上にある作業(クリティカルタスク)の期間(所要時間)の遅れは即プロジェクトの完了日に影響を与える。時間分析(フォーワード/バックワード・パス)によりクリティカル・パスを見出し、プロジェクト・マネージャは重点的にクリティカル・パス上にあるアクティビティを監視する事が可能となる。これらのタスクを効率的に実行できるようにすることは、プロジェクト・マネジメントの目標の一つである時間達成に必要不可欠な要素である。
ネットワーク上のタスクに関する日付を計算するプロセスの事を時間分析(タイム・アナリシス)と呼んでいる。 日程はネットワークの内の最初のタスクの着手日を基準として期間とコンストレイントのつながりを考慮しながら導きだされる。時間分析によって次の日程を算出する。
- 最早開始日(ES)と最早終了日(EF)
- 最遅開始日(LS)と最遅終了日(LF)
これらの日程はネットワークの次の2つの経路から算出される。
- フォーワード・パス
- バックワード・パス
そして最早開始日と最遅開始日(もしくは最早終了日と最遅終了日)が同じ、つまりいつ実施しなければならないかが決まってしまっている作業がクリティカルタスク、その作業の並びがクリティカルパスとなる。