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6-5 品質保証(2)


ノート:

品質マネジメントの原則
八つの原則の活用によって得られるメリット、自らの組織のパーフォーマンスを改善するために管理者がとるべき施策の代表例が示されている。八つの原則の概念は、ISO9000 シリーズに示す品質マネジメントシステム規格の基礎となる。
原則1:顧客を重視する組織
顧客のニーズを把握するということ。組織は顧客があって初めて成立するものである。従って、組織は、顧客の現在及び将来に渡るニーズを理解し、顧客からの要求事項を満足させ、顧客の期待以上のものを提供すること。
原則2:リーダーシップ
組織の目標を一致させること。人々の上に立つ者は、組織について一貫性のある理念と方向性を確立すること。組織の目的を達成するにあたって、従業員が心から熱意を持って参加できるような内部環境を整え、維持すること。
原則3:全ての階層の人々の参画
従業員の熱意ある参加が必要。組織内のあらゆる階層で働く従業員が組織の核であり、その心からの熱意溢れる参加を得て初めてその能力が組織のために使われる。
原則4:プロセスアプローチ
相互に関連する資源や活動を一つのプロセスとして運営管理することで所望の結果を一層効率的に達成すること。プロセスとはインプットをアウトプットに変換する作業。
原則5:マネジメントへのシステムアプローチ
与えられたある目的について相互に関連し合うプロセスを一つのシステムとして捉え、理解し、運営管理することによって、組織としての有効性及び効率を向上させること。
原則6:継続的改善
継続的改善は組織の不変の目的である。
原則7:意思決定に向けての事実に基づいたアプローチ
効果のある決定とは、データと情報の分析に基づいたものである。経験とカンと度胸ではダメ。
原則8:供給者との互恵関係
組織とその供給者は相互依存の関係にあり、互恵関係を築くことは両者の価値創造力強化
に繋がる。つまり、ベンダー、サブコンと協力して実施せよということ。