最初のページ 戻る 次へ 最後のページ 目次 図
6-1-2 品質マネジメント概要(2)
ノート:
①経営的改善手法としてのISO9000
ISO9000の規格
ISOとは、International Organazation Standardization(国際標準化機構)のこと、1947年欧州で設立、1952年から日本も参加。始まりは、各国が決めていた工業製品規格を国際的に標準化することが目的で設立された。始めは工業製品の検査方法の規格が中心であったが、最近は品質マネジメント、環境マネジメントなどのシステムの規格も出されている。
品質マネジメントに関するISO9000シリーズは、次の3つの規格で構成されている。
ISO9000:基本および用語
ISO9001:要求事項
ISO9004:パフォーマンス改善の指針
このうちISOの認証取得の基準となるのが、ISO9001(要求事項)であり、この規格に基づき、ISOの認定機関の審査が実施され、認証が授与、維持される。
この規格はもともと英国の軍需品の品質保証の規格をベースに1987年に制定され、1994年、2000年の改訂を経て、現在にいたっている。
ISO9000の意義
1)品質マネジメントシステム(品質保証体制)のあるべき姿を「要求事項」としてまとめたもの
2)あらゆる業種(製造業、サービス業、病院、自治体まで)、あらゆる規模の組織に適用可能
3)最低限の「何をすべきか」を示し、到達目標、実行手段は各組織が決める
4)品質マネジメントシステムの絶対的水準は規定しない
ISO9000の特徴
1)欧米の考え方の直輸入
2)顧客志向(顧客満足を最重要と捉える)
3)経営者の責任重視とトップダウン
4)継続的改善