①スコープ変更管理システム
スコープに変更があった場合、最終製品や役務の範囲が変わった場合には、必ずそれに関する事務処理手続きをとる。その変更が反映されているのかどうか、あるいは反映されないと決まったのかどうかを適切に管理しておく。変更依頼を受け取って、そのまま放置しておいてはならない。変更項目の追跡管理は、変更事象の承認レベル(誰が承認するか)この変更を受けるのか、受けないのか、どう処理するのかなども含めて構成される。
②変更の要因
スコープの変更が起こる要因としては、1番目に、製品またはサービスのスコープの定義を誤った場合がある。そもそもの最終製品、何を提供すればよいかの定義が間違っていた場合である。
2番目はそれに基づいてWBSを作るときに誤りがあった場合である。
3番目は法律が変更されたため、修正が必要になった場合。
4番目はVEでコストダウンを行った場合。
5番目は、成果物の契約内容を変更したいという顧客要求があった場合。
スコープの変更が起こると、リスク、タイム、コスト、品質にも影響が及ぶ。これらのマネジメント項目と整合を取りながら変更管理を実施する。
必要であれば全体計画の見直しもありうる。