P2Mの範囲と、従来のプロジェクトマネジメントの範囲を理解する。
3部プログラムマネジメントで説明されているが、P2Mにおいては、標準プロジェクトモデルとして、「スキームモデル」、「システムモデル」、「サービスモデル」を用いている。復習してみると、スキームモデルの意図は実現可能性、内部構造化、外部関係性を規定することであり、環境の変動による変更、オーナーやユーザーによる変更に対応して、評価を変更することによって柔軟に適応することで、成果物としては基本構想文書、実現可能性調査、プロジェクトの入札用書類、投資・融資資金計画などになる。システムモデルはプロジェクトの具現化のために詳細設計、システムの構築、実証までを包括するもので、基本的にはプロジェクトエンジニアリング手法による最適化を目指すものとなる。サービスモデルはシステムを利用して財を生産し、サービスを提供するプロジェクトの形態となる。
すなわち、従来のプロジェクトマネジメントの範囲は、一部P2Mにおけるスキームモデル、サービスモデルを含む場合もあるが、システムモデルの範囲に相当しているということになる。