ISOの品質マネジメントシステム
ISOでは、品質マネジメントを「品質方針、目標および責任を定め、それらを品質システムの中で『品質計画』、『品質管理』、『品質保証』および『品質改善』などによって実施する全般的な経営機能のすべての活動」と定義している。『品質システム』とは、組織の品質に関する基本理念および方向性について経営者により公式に表明された全社的な約束であり、組織における品質マネジメントを実施するための組織編制、責任、プロセス、手順、リソースの有機的な体系である。
品質改善とは、品質要求事項を満足する能力を高めるための活動。
①品質計画とは
品質計画とは、品質目標を設定し、それを達成するための方法決める活動。
PMBOKによると、品質計画とはそのプロジェクトにとって最も適切な『品質基準の設定』と『それを満足させるための方法』を定めることである。
すなわち、顧客の要求品質に基づき、当該プロジェクトの品質目標を定め、それを達成するするための方法を計画することである。
②品質保証とは
品質保証とは、品質要求事項が満足されることを確実にするための活動。
品質保証とは、ISO 8402で「ある“もの”が品質要求事項を満たすことについての十分な信頼感を供するために、品質システムの中で実施され、必要に応じて実証される、すべての計画的かつ体系的な活動」と定義されており、内部品質保証と外部品質保証の双方がある。
① 内部品質保証は、経営者に対する信頼感を与えるもの。
② 外部品質保証は、契約において顧客に信頼感を供するものである。これを分かりやすくいえば、顧
客に喜んで安心して安全に製品を使用してもらうために必要な企業の活動となる。
③品質管理とは
品質管理とは、品質要求事項を満足していることを確認するための活動。
W.E デミングの定義:
統計的品質管理とは、最高に使用価値があり、市場性のある製品を最も経済的に生産するために、生産の全ての段階において統計的な手法を応用する事である。
すなわち、それぞれ製品の品質特性に関して要求水準を定め、それを実現するために実施する活動である。
④品質改善とは
品質改善とは、品質要求事項を満足する能力を高めるための活動。
組織の継続・発展にとって継続的改善は必須条件である。継続して顧客満足を達成するためにはさらに良い品質・システムへの継続して改善することが必要である。