終会〜実装完了の宣言
概要
- 日程: Day 17 / セッション 3
- 時間: [12:20-12:40]
- 形式: 演習
- ゴール: かんばんの全タスクをDoneにし、実装フェーズの完了をチームで宣言できる
- 学習形式: グループワーク(話す&行う)
- 本日のテーマ: 実装フェーズを締めくくり、「作る」から「伝える」へ切り替える
進め方(20分)
8日間の実装フェーズ、最後の終会です。今日はいつもの進捗報告ではなく、完了の儀式を行います。
| 時間 | 内容 |
|---|---|
| 5分 | 通し確認の最終結果を共有(朝会のDoneの定義と突き合わせ) |
| 5分 | かんばんの全タスクをDoneへ移動(残ったカードの行き先を決める) |
| 5分 | 実装完了の宣言と、チームでの称え合い |
| 5分 | 明日からの「伝える」フェーズの予告と確認 |
実装完了の宣言のやり方
- リーダーが朝会で合意した「Doneの定義」を読み上げる
- 各項目について、確認した人が「OK」と根拠(通し確認の記録)を口頭で報告する
- 全項目OKなら、全員で「実装完了」を宣言する
- かんばんのDoneレーンに並んだカードを全員で眺める。Day 11からの8日分です
Todoに残ったカードの行き先も決めます。
- 削った機能・改善アイデア → 「今後の拡張」リストへ(発表とDay 22のKPTの材料)
- 既知の問題(デモに影響しないもの) → 「既知の問題」リストへ
お互いを称える
最後に1人ずつ、他のメンバーの仕事を1つ具体的に挙げて称えます。「Bさんがデグレード確認を徹底してくれたから、安心して変更できた」のように、行動を名指しで。照れますが、これも「話す&行う」の練習です。
AIにも手伝ってもらえます。
- 「8日間の実装でチームがやり遂げたことを箇条書きで貼る。明日からの発表準備で使える『開発ハイライト』に整理して」
ここがポイント
- 完了の宣言は気分ではなく基準で。Doneの定義と突き合わせるから「宣言」になる
- 明日からは製品に手を入れない。触ってよいのは発表準備で必要な確認だけ(凍結は発表当日まで続く)
- 「ここを直したい」がまだあるのは良い兆候。それは伸びしろであり、発表の「今後の展望」になる
まとめ
製品は完成しました。明日からは、この製品の価値を「誰の・何が・どう変わるのか」として伝えるフェーズです。作った本人にしか語れない物語を、ペルソナと一緒に届けましょう。
🔄 振り返りチェック
以下の問いに答えられるか確認してみましょう:
- 「実装完了」と宣言できた根拠(Doneの定義のどの項目をどう確認したか)を言えるか
- Day 11の最初のスプリントと比べて、自分のできるようになったことを1つ挙げられるか
- 明日から製品に手を入れてはいけない理由を説明できるか
答えに自信がない場合は、かんばんと通し確認の記録を見返してみてください。
学習ガイド
このセクションは、受講者が理解を深めることをサポートする参考情報です。
想定される質問と回答例
| 質問 | ヒント |
|---|---|
| Doneの定義を1項目だけ満たせなかった | 満たせなかった事実と影響を明確にして「条件付き完了」をチームで合意する。曖昧なまま宣言するより誠実で、発表でも説明できる |
| 発表準備中に不具合を見つけたら直していい? | デモ導線上で、修正が小さく、通し確認をやり直せる場合のみ。それ以外は「既知の問題」として回避手順を決める方が安全 |
| 称え合いが気恥ずかしい | 「行動+助かった理由」の型に乗せると言いやすい。チームで働く力の総仕上げだと思って声に出す |
つまずきやすいポイント
| つまずきポイント | ヒント |
|---|---|
| 残タスクをなんとなくDoneに移してしまう | Doneは「完了条件を満たした」の意味。未着手のカードは「対応しない」へ。かんばんの正直さはDay 22の振り返りの質を決める |
| 完了宣言をせず、ずるずる実装を続けたくなる | 区切りがないと発表準備に頭が切り替わらない。宣言は「もう作らない」とチームで約束する装置 |
| 「今後の拡張」リストを作らずに捨ててしまう | 削ったものは発表とKPTの貴重な材料。5分で箇条書きにするだけで、明日からの資産になる |