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終会〜進捗報告と課題共有

概要

  • 日程: Day 12 / セッション 3
  • 時間: [12:20-12:40]
  • 形式: 演習
  • ゴール: かんばんを更新し、進捗の遅れがあれば原因と対策をチームで1つ以上決められる
  • 学習形式: グループワーク(話す&行う)

導入(1分)

実装2日目の終会です。今日は昨日の終会に1つ要素が加わります。「遅れの扱い方」です。

実装期間は実働あと5日、明後日は中間発表。計画とのずれが見え始める頃です。ずれ自体は問題ではありません。天気予報と同じで、予報がずれたら直せばよいのです。問題なのは、ずれを見なかったことにすることです。

進め方(17分)

  1. 1人1分で報告する(人数×1分)
    • 今日できたこと(かんばんのタスク名で)
    • 困っていること(必ず1つ)
    • 明日やる予定
  2. かんばんを実態に合わせて更新する(4分)
    • Done/Doing/Todoを正直に動かす。設計書の更新漏れがないかも確認
  3. 遅れの確認と対策決め(5分)
    • 計画(ガントチャート)と現状を見比べ、遅れているタスクを特定する
    • 遅れの原因を「タスクの大きさ・順序」の言葉で言い直す
    • 対策を1つ以上決める(分割する/順序を変える/助けを入れる/削る候補にする)

大事な約束があります。遅れは「人」ではなく「タスクの大きさ・順序」の問題として扱います。「○○さんが遅い」は禁止です。「このタスクが思ったより大きかった。2つに割ろう」が正しい言い方です。同じ事実でも、人を責める言葉はチームを止め、タスクを見る言葉はチームを進めます。

ここがポイント

  • 遅れの報告を歓迎する。早く分かった遅れは対策できる遅れ
  • 対策は具体的に1つ決める。「頑張る」「急ぐ」は対策ではない
  • 明後日が中間発表。「発表で見せたい機能」から逆算して残タスクを眺める

コラム

「遅れているプロジェクトに人を追加すると、さらに遅れる」。これはソフトウェア工学の古典『人月の神話』(1975年)で示された有名な法則で、ブルックスの法則と呼ばれます。新しい人への説明に時間を取られるからです。つまり遅れの対策は「人を増やす」より「タスクを小さくする・減らす」が基本なのです。半世紀前の知見が、皆さんのかんばんの上で今日も生きています。

🔄 振り返りチェック

以下の問いに答えられるか確認してみましょう:

  • 遅れは「人」ではなく何の問題として扱いますか?
  • 今日チームで決めた対策は何ですか?
  • 設計書とかんばんは、今日の実態と一致していますか?

答えに自信がない場合は、該当部分を読み返すか、AIに質問してみてください。

学習ガイド

このセクションは、受講者が理解を深めることをサポートする参考情報です。

想定される質問と回答例

質問 ヒント
遅れているか順調かの判断基準は? ガントチャートの予定とかんばんのDoneを突き合わせる。感覚ではなくタスクの数で見る
対策が思いつかない 型は4つ。分割する/順序を変える/助けを入れる/削る候補にする。AIに「この状況での選択肢」を相談してもよい
機能を削る判断は今していいの? 今日は「削る候補」を挙げるまででよい。最終判断は中間発表のフィードバックも踏まえて行う

つまずきやすいポイント

つまずきポイント ヒント
遅れの話になると空気が重くなる 司会が最初に「タスクの話をします。人の話はしません」と宣言してから始める
対策を決めたのに翌日誰も覚えていない 対策はかんばんのカードにして貼る。口約束で終わらせない
「順調です」の一言で報告が終わる 数字で言い直す習慣をつける。「全タスク○個中、Done○個」。中間発表でもこの形式で報告する
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