blockchain:ipfs
IPFS: InterPlanetary File System
特徴
- 分散ストレージ
- 全てがブロックチェーンに構築されている訳ではないが、思想はブロックチェーンとほとんど同じ
- コンテンツ指向のプロトコル
- HTTP はローケーション指向(URLがコンテンツの“場所”を示している)
- IPFS はコンテンツのハッシュ値(ユニークな値でCIDと呼ばれる)でコンテンツを示す
- 上記CIDは「hello world」という文字列コンテンツのURL
- ほとんど Winny と同じ
- コンセンサスアルゴリズム: PoSP(Proof of Storage Power)つまり共有するディスクサイズ
IPFS の仕組み
(参考リンク)Web3の技術、惑星間ファイルシステム(IPFS)について調べる
複数の IPFS ノードでコンテンツが伝搬し、複数の IPFS ノードにキャッシュが残る。
キャッシュには有効期限があり、アクセスが無いと消える。消さないためにピン止めする機能が存在する。「ピンニング業者」と呼ばれる事業形態も存在する。
IPFS メリット
- コンテンツのアップロードと参照は無料でできる
- 分散ストレージ
- 単一障害点がない
- 負荷も分散される
IPFS デメリット
- ファイルがずっと存在する保証はない
- 永続化する方法は存在している(ピンニング業者)
- 永続化・期間限定の保存は可能だが有償になる
- ファイルが消せない可能性もある
- 遅い場合がある(特にまだIPFS分散ネットワーク内で広がっていないファイル)
IPFS のブラウジング
- Google Chrome の拡張機能「IPFS Companion」をインストールすると、Webブラウザで IPFS 上のコンテンツを参照できる
- 現状、Chrome が直接 IPFS 上のコンテンツを参照しているのではなく、IPFS ゲートウェイである「https://ipfs.io/」が IPFS のコンテンツを取得し、Chrome に結果を返している。
- Brave は IPFS をサポートしている。
blockchain/ipfs.txt · 最終更新: 2022/06/02 05:32 by dot