The Blue Hearts
The Blue Hearts を初めて知ったのは小学校4年か5年生だったかな。
今となって言葉にするなら、
「こんな世界があるんだ!」
って感じだったなあ。
5年生の頃にいつも一緒だった4人組の仲間がいて、その中の1人が転校することになって、 その送別会で「青空」を残りの3人で歌ったんだけど、なんだかものすごくこっ恥ずかしかった。 それと、本当は「青空」じゃなくて「リンダリンダ」だとか、もっとブルーハーツのなんていうか 本気というか恥ずかしさを全部込めたような歌を歌いたかったけど、それが言えなかったというのもあった。
その後、中学生になると B’z の人気がかなり高まってきて、 そんなときに「好きなバンドは何?」って聞かれた時に「ブルーハーツが好き」というのが なんとも恥ずかしい時期があった。
なんだろう、ブルーハーツが好きだなんて、俺の一番の秘め事のような、 太宰治の言う自我の恥ずかしさのような、そんなことまで教えられないと言うような。
今となって言葉にするなら、
「ブルーハーツが好きなんて、そんな自分をあらわにすることなんて言えない」
という感じ。
あれから20年経って、今でもブルーハーツの曲には心が震える。どうしようもない。大好き。ごめんなさい。
今となって言葉にしてみると、
「優しい」
につきる。
明石家さんまや松本人志のお笑いに感じたこと、 立川談志の落語を聞いて感じたこと。
どうしてなんだろうと突き詰めると、やっぱり、
「優しい」
んだよなあ。これにつきる。
「優れている」という言葉にも「優」の漢字が当てられているじゃない。 それって、そういうことなんじゃないかなあ。常々そう思う。