落語

落語を好きになって

「落語はなんかいいな」

という感想を耳にすると、

「ああ落語知らないんだな、内容を追ってないな」

とか思っていたけど、

「なんかいい」

は真実かもしれないな。

あのリズム、なんかいい。 そうとしか言えない。 内容は知っていても、展開を知っていても、なんかいい。

リズムとメロディ。

「業の肯定」も苦肉のこじつけなのかもしれない。

「なんかいい」

それは論理的に説明できない。 論理的に説明できたとすると、それはなんかよくない。 そういうものだ。 「問い」や「問題」や「課題」や「理不尽」など、 そういったものに向かい続けるのが人間であり社会であり、生きるということ。

全てを解く万能の答えが見つかったなら、その後になにをしたら良いというのか。

だから、何があっても、どんな理不尽に出会っても、思い通りに行かなくても、世の中は

「なんかいい」

のである。

そう、落語は「業の肯定」である。

あれ?