呪いの言葉と正義の言葉
ある日、預言者がいた。
預言者は言う「明日、隕石が落下し人類の9割が死ぬ。」
明日どうなるか、パターンを見てみよう。
- パターン1:隕石が落下し人類の9割が死ぬ。
- パターン2:予言が外れ何も起こらない。
- パターン3:正義のヒーローが事前に隕石を食い止め、何も起こらない。
パターン1の場合、生き残った1割の人類から預言者は神として崇められる。
パターン2,3の場合、預言者はほら吹きとなる。
パターン2の場合、預言者はほら吹きである。 でも、パターン3の場合、預言者はほら吹きとまでは言えない。なぜなら、隕石が迫っていることは言い当てているから。 しかしながら、ほら吹き扱いになる。 よって、預言者にとって正義のヒーローは元凶になりうる。 ましてや、預言者=正義のヒーローだったらどうだろう。
隕石を食い止めたらほら吹き扱い。 隕石を黙認したら神扱い。
おわかりであろうか? 「明日、隕石が落下し人類の9割が死ぬ。」 これはいかなる局免に置いても呪いの言葉である。 なぜなら予言の能力など人には無いからである。
呪いの言葉は正義を止めることができる。 それだけである。
では、正義の言葉とは何か。
「明日、隕石が落下する。それを私は、我々はどうにか阻止できる。」