笑う
笑う。
人が笑ったときの表情は、怒った表情の打ち消しなのだそうだ。 生物というのは生きなければならない。 そのためには、戦ったり、戦いを避けるために「怒り」を表現し、戦いを牽制せねばならない。
その次に生まれた表情が「笑い」なのだ。 笑いというのは、怒ってないよ、なのだ。 一つレベルが、次元が、民度が、知性が、適応度が、違うのである。
人は進化の過程で戦わない方法を学んだ。 怒りの一つ上に笑いがあるのである。
果ては笑うしかない。 笑う門に福きたる。
脳みそなんていい加減なものだ。 生きるための条件反射しかしない。 考えすぎるな。 いや、考えすぎてもいい、でも、笑え。 最後は、結論として、笑え。
人は笑う。 人は幸福だから笑うのではない。 人は笑うから幸福なのである。
人は笑ったから人になれたのである。