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志の輔らくご in 国立劇場おきなわ

行ってきました。 前座 「子ほめ」。 名前は立川なんだっけな? 志の輔師1 「ちりとてちん」。 沖縄に初めて来たのは28年前、永六輔主宰のイベントにゲスト出演したのが始まりとのこと。 当時はためしてガッテンもやっていないし、師を知っている人はほとんどいなかったとのこと。 離島にも行ったらしく、そもそも落語を知らない人々の前でと考えると壮絶だったろうなあ。 今回「ゆし豆腐」を初めて食べたらしく「まさか豆腐でごはんを食べるとは」と仰っていた。 確かにそういわれるとすごい食べ物だ。 噺は細かい仕草がツボでした。臭い豆腐にむせる感じ、あれは狙ってやるというよりも、 もはや「臭い」を本当に感じてるんじゃないかな。 「ちりとてちん」って江戸落語では「酢豆腐」という名前だったと思うけど、 もはや「ちりとてちん」の方が有名ですからね。 中入り 三線 名前が分からない。めくりを置いてよ~。 今回は前日に宮古でも落語会を開いたらしく、その時の三線が素晴らしかったので、 急遽演目に入れたとのこと。 全2曲。 1曲目は曲と語りを交互に繰り返す浪曲というのかどどいつというのかの沖縄バージョン。 ごめんなさい沖縄人なのになんて言うのか分かりません。面白かった! 2曲目は古い組踊から取った曲。踊りはもはや継承者がいなくて失われたとのこと。 こういう話を聞くと危機感を持つね。もうなんでもいいから誰かが継ぐか、360度録画して保存しておいてくれ。 曲はリズムが早くなったり遅くなったり変調する不思議な曲だった。早口言葉のような。 すみません、なんか変だとは思うだけで、よくわかりません。 立川志ぃさー(藤木勇人) 「金明竹」の沖縄バージョン。 いいね! 狙いどころがいいですね! 序盤はあれだけど、中盤からは面白かった! そもそも金明竹の序盤ってあれ要る? 弥太郎と女将さんの関係性を説明するためにあるんだろうけど、 繋がっていないと思うんだよな。 偉そうなこと言ってしまいました。 立川志ぃさーさんは志の輔師の正式な弟子ではないんだろうけど、是非、沖縄の落語を続けていただきたい。 できれば正式に弟子入りして沖縄落語を確立して欲しい。 志の輔師2 「宿屋の富」。 面白かった! 人情噺をやって欲しかった! 終わりに 一度下りた舞台幕を上げて最後の語り。そう家元のように。 「メンソーレ(現・北山亭メンソーレ)も沖縄でいろいろやっているようで、見てやってください」 うわ~ん(TT) 泣く。 廃業した元弟子を思う師、かっけぇ! 前回志の輔らくごに行った時はまだ「立川メンソーレ」だったのになあ。 北山亭メンソーレさん、沖縄落語を確立して頂けることを期待しております! 沖縄に定席を! ちなみに私と同じ大学、同じ学部、同じ学科だったとのこと。 なんだか自分の夢を叶えてくれているようで嬉しいのです! 何はともあれ「志の輔らくご in 国立劇場おきなわ」ガッテンです! 今回は家元の話は1度も出ず、ああ本当に家元はもう居ないんだなあと思いました。 うわ~ん(TT) でも家元の芸は引き継がれていますよね。

落語

落語を好きになって 「落語はなんかいいな」 という感想を耳にすると、 「ああ落語知らないんだな、内容を追ってないな」 とか思っていたけど、 「なんかいい」 は真実かもしれないな。 あのリズム、なんかいい。 そうとしか言えない。 内容は知っていても、展開を知っていても、なんかいい。 リズムとメロディ。 「業の肯定」も苦肉のこじつけなのかもしれない。 「なんかいい」 それは論理的に説明できない。 論理的に説明できたとすると、それはなんかよくない。 そういうものだ。 「問い」や「問題」や「課題」や「理不尽」など、 そういったものに向かい続けるのが人間であり社会であり、生きるということ。 全てを解く万能の答えが見つかったなら、その後になにをしたら良いというのか。 だから、何があっても、どんな理不尽に出会っても、思い通りに行かなくても、世の中は 「なんかいい」 のである。 そう、落語は「業の肯定」である。 あれ?