3人の宿泊客が10ドルずつ計30ドルを支払った。
後になって宿主は部屋代が25ドルだったことに気が付いた。
宿主は遣いに5ドルを返してくるように命じた。
遣いは5ドルから2ドルをちょろまかし、3人の客に1ドルずつ返した。
3人の客は9ドルずつ計27ドルを支払ったことになる。 遣いは2ドル持っているため、合計29ドルとなる。
最初、30ドル支払ったはずだが、残りの1ドルはどこへ消えた?
以前のブログ次元に関連して、 ハーディ=ラマヌジャン数 1729 について見てみよう。
1^3 + 12^3 = 1729
9^3 + 10^3 = 1729
つまり、
1^3 + 12^3 = 9^3 + 10^3
フェルマーの定理で以下は成立しない。
a^n + b^n = c^n (n >= 3)
けれども、以下は成立する。
1^3 + 12^3 = 9^3 + 10^3
一般化すると、
a^3 + b^3 = c^3 + d^3
は存在する。
a^2 + b^2 = c^2
も存在する。
2つの立方数の和は、他の2つの立方数の和と等しくなる場合がる。 2つの平方数の和は、1つの平方数と等しくなる場合がある。
んで。
a^1 + b^1 = c^1
も当然存在する。
a^1 = b^1 (a != b)
は当然存在しない
超ひも理論やM理論では10次元だとか11次元だとかが予見されているらしい。
3次元とか4次元は理解がしやすい。 きっと脳の構造がそうなっているんだろう。 実際に生きている物理世界にもマッピングしやすいよね。
でも、10次元となると全くもって想像できない。
マクロとミクロの性質は異なる、ってやつだね。
ここでピタゴラスの定理を考えてみると、
3^2 + 4^2 = 5^2
これは見ての通り成立する。
当然、
6^2 + 8^2 = 10^2
これも成り立つ。
一般化すると、
a^2 + b^2 = c^2
これを成立させる自然数は無数に存在する。
ピタゴラスの定理は図形で説明するのも簡単で、 辺が3,4,5の三角形を描いて、各辺の外側に正方形を描けば良い。
Wikipediaの ピタゴラスの定理 に分かりやすい図が張られている。
じゃあ、以下の条件が満たせるだろうか?
a^n + b^n = c^n (n >= 3)
これがかの フェルマーの最終定理 だけれども、上記の式を満たす自然数は存在しないことが証明されている。
満たせないということは、ピタゴラスの定理の時のように図に描けないということ。 図に描けないということは、物理世界に存在し得ないということ。
ピタゴラスの定理は三角形を三角形たらしめる定理であって、 三角形をベースに3次元までは描ける。時間軸も加えれば、ピタゴラスの定理は4次元の世界でも成立する。
しかし、フェルマーの最終定理を見ると、5次元以上の世界ではピタゴラスの定理のようなものは成立しない。と言えそうだ。
上記のことをまとめると、10次元という世界があるとすると、それは自然数などの物理世界では成立しないだろうということ。
10次元から見ると、私たちの生きている(と思っている)物理世界はミクロであって、10次元のマクロとは性質が異なるのかもしれない。 きっと、点や線や面や体とは違った何かがあるんだろうね。
物理世界を越えた世界ってどういう世界なんだろう。 きっと、それは情報しかないんじゃない? 私の知る概念で物理を越えられるのは情報しかないから。
試しに越えてみよう。
「猫は空が飛べる!」
以上です。