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パッケージマネージャ(ドキュメント)

パッケージマネージャとは

パッケージマネージャとは、コンピュータに何のソフトウェアがインストールされたかを記録し、新しいソフトウェアのインストール・新しいバージョンへのソフトウェアの更新・以前インストールしたソフトウェアの削除を容易に行えるようにするプログラムです。名前が示すように、パッケージマネージャはパッケージを取り扱います。パッケージとは、ファイル群を一つにし、インストールや削除をまとめてできるようにしたものです。 パッケージマネージャの仕事は、システムにインストールされたパッケージ群の管理に役立つインタフェースを、ユーザに提供することです。

  1. make インストール
  • 主にソースを自分でビルドしてインストールする時に使用する。
  • Makefile に書かれた設定にそって動作する。
  1. dpkg インストール
  • dpkg ファイルとしてまとめられたプログラムをインストールする。
  • インストール情報はDBに保存されバージョン管理や update, uninstall などを行う事ができる。
  1. apt インストール
  • リポジトリにある依存されたパッケージを apt を用いて管理する事ができる。

Makefile

makefile

dpkg

  • パッケージ単体のインストールを行います。 rpm

APT

APT (Advanced Packaging Tool[2]、あるいは Advanced Package Tool[3][4]ともいう) とは、ソフトウェアのインストールとアンインストール(削除)を自動的に行ない、ソフトウェアの管理を簡単に行えるようにするための仕組みの1つ。

Wikipedia: APT

  • dpkg をまとめて管理して、依存関係を解決しながらパッケージをインストール、アップデート、アンインストールする事ができます。

dpkg

apt は登録されたリポジトリに存在する dpkg を取得しインストール、アップデート、アンインストールする事ができます。

dpkg

リポジトリの情報は /etc/apt/sources.list にあります。
cat コマンドで確認してみましょう。
URLがいくつか書かれてるのでブラウザを使ってそのURLにアクセスしてみましょう。

http://archive.ubuntu.com/ubuntu/

ファイルが存在しているのがわかりますね。

インストール済みのパッケージを確認

apt のコマンドを使って確認します。

$ apt list --installed

たくさんのパッケージがインストールされている事がわかります。
インストールされているパッケージが最新のものではなく古くなってる可能性があります。 プロキシの設定をして、更新できるパッケージがないか確認します。

プロキシの設定 && 更新できるパッケージの確認

まずはスーパーユーザになってください。

$ sudo su

次にプロキシの設定をします。 .bashrc を開きます。

vi ~/.bashrc

一番下に下記をコピして貼り付けます。

$ export http_proxy="http://proxy.occ.co.jp:8080"
$ export https_proxy="http://proxy.occ.co.jp:8080"

更新できるパッケージがないか確認するために下記のコマンドを実行しましょう。

$ apt list --installed

インストール可能なパッケージの「一覧」を更新します。 下記のコマンドを入力して実際にアップデートしましょう

$ sudo apt update

インストール済みのパッケージ更新をおこない、新しいバージョンにアップグレードします。 下記のコマンドを入力して実際にアップグレードしましょう。

$ sudo apt upgrade -y

インストールするか確認されるので y をタイプしアップデートを継続します。
パッケージをインストールする時はパッケージの関連が必要となります。
A というパッケージをインストールする時に A というパッケージが B というパッケージに依存していた場合は B というパッケージも一緒にインストールされます。
B というパッケージが C というパッケージに依存していた場合は A をインストールすると BC もインストールされる事になります。
無闇にインストールを実行するとおもいがけず色々なパッケージがインストールされてしまうため気をつけましょう。

パッケージのインストール

ためしに w3m というパッケージをインストールしてみましょう。

$ sudo apt install w3m

これで w3m がインストールされました。
w3m というコマンドはターミナル上で動くブラウザです。
w3m というコマンドを実行してみましょう。

$ w3m http://google.com

google が表示されましたか?

パッケージの削除

続けてインストールされたパッケージを削除してみましょう。

$ sudo apt remove w3m

これで w3m コマンドも実行できなくなりました。
パッケージマネージャは apt の他に yumdfn がありディストリビューションによって使用されているものが違います。
それぞれのパッケージマネージャはの使い方は man コマンド等で調べるなどして使いましょう。

演習

man コマンドで表示されるマニュアルを日本語化してみましょう。
インストールが必要なパッケージは manpages-ja です。
環境変数の $LANGja_JP.utf8 をセットする事でマニュアルが日本語化されます。